頭痛を和らげる10の習慣ー今日からできる改善法

「また頭痛…」
そんな言葉が口ぐせになっていませんか?

頭痛に悩む人は日本に約4,000万人いると言われ、その多くが女性。日々の家事や仕事、育児などに追われる中で、気づけばズキズキとこめかみが痛んだり、頭が重だるく感じたり…。
でも、「薬に頼るのはちょっと…」という方も多いのではないでしょうか?

今回は、整体師の視点から、頭痛をやわらげる10の習慣をご紹介します。どれも今日からできる内容ですので、ぜひできるところから試してみてください。

1. 姿勢を整える「30秒ストレッチ」

長時間のスマホやパソコン作業で、首や肩が前に出る「巻き肩」「ストレートネック」になっていませんか?

この姿勢が続くと、頭を支える首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなって頭痛を引き起こします。

【習慣化ポイント】

・1時間に1回、30秒の簡単ストレッチ

・両手を背中で組んで、胸を開く

・深呼吸をしながら、肩甲骨を寄せる

この動きだけでも、首肩周りの血流が改善し、緊張性頭痛の予防につながります。

2. 水分をしっかりとる

意外と見落とされがちなのが、水分不足。

脳は水分が足りないと一時的に収縮し、それが刺激となって頭痛を引き起こすことがあります。とくに朝起きたときや、気温が高い日は要注意。

【習慣化ポイント】

・朝起きたらコップ1杯の常温水

・1日自分の体重×30㎖ 例)体重50㎏なら50×30=1500(1.5ℓ)

・カフェインやアルコールは水分ではなく“利尿作用”があるので注意

ペットボトルに水を入れて持ち歩くだけでも、自然と意識できますよ。(水もしくはカフェインレスのお茶)

3. 睡眠の質を見直す

「しっかり寝たはずなのに、頭が痛い…」

それは、**睡眠の“量”ではなく“質”**の問題かもしれません。
寝る前のスマホやカフェイン、明るい照明などは、睡眠の質を下げ、脳がしっかり休まらない原因に。

【習慣化のポイント】

・寝る1時間前にはスマホやテレビを控える

・照明を暖色系にし、リラックスモードに切り替える

・寝室の温度・湿度を快適に(20〜22℃、湿度50〜60%)

整体院でも、「首の歪み」が睡眠の質に影響するケースが多々見られます。枕の高さや硬さも見直してみましょう。

4. 食事に「マグネシウム」を取り入れる

頭痛の中には、脳の血管が過度に拡張したり収縮したりすることで起こる片頭痛があります。
この血管の収縮と関係が深いのが「マグネシウム」です。

【習慣化のポイント】

・おすすめ食材:アーモンド、バナナ、納豆、ひじき、玄米

・インスタント食品や加工食品を控える(ミネラルバランスを崩すため)

毎日の食事に“ちょっと意識”を加えるだけで、体の内側から頭痛にアプローチできます。なかなか食事で補えない場合は、バスソルト(マグネシウムソルト)などを活用するのもいいと思います。

5. 頭皮マッサージでリラックス

頭皮がガチガチになっていませんか?
頭皮と顔の筋肉はつながっていて、こめかみの緊張や眼精疲労から頭痛が起こることも。

【習慣化のポイント】

・シャンプー時に、指の腹で円を描くようにマッサージ

・耳の後ろ、側頭部、額の生え際も忘れずに

・1日1〜2分でもOK。習慣化が大事!

美容にもよい効果があり、一石二鳥です。

6. 目を休める「1分間アイケア」

パソコンやスマホの使用で、目の筋肉(眼輪筋)が疲労すると、側頭部や後頭部の筋肉が連動して緊張します。これが原因で頭痛が起こることも。

【習慣化のポイント】

・1時間に1回、目を閉じて1分間のアイレスト

・蒸しタオルやアイマスクで温めるのも効果的

・目の周りをやさしく指で押す「ツボ押し」もおすすめ(攅竹、太陽など)

目を休める時間は、脳も休める時間になります。

7. 体を冷やさない工夫を

女性に多い「冷え性」。
冷えは血流を悪くし、筋肉を固くしてしまいます。結果、首肩のコリから頭痛へとつながることも。

【習慣化のポイント】

・首・手首・足首を冷やさない服装を心がける

・お風呂はシャワーで済まさず、湯船に浸かる(38〜40℃を目安に)

・体を温める食材(生姜、ネギ、根菜類)を取り入れる

夏場のエアコン対策も忘れずに。

8. 呼吸を深くする「腹式呼吸」

ストレスがたまると、呼吸が浅くなり、体に酸素が行き届きにくくなります。
その結果、脳の酸素不足で頭痛を感じることがあります。

【習慣化のポイント】

・1日3回、1分間の「ゆっくり深呼吸」

・鼻からゆっくり吸い、口から長く吐き出す

・お腹がふくらむのを意識する

深呼吸には、自律神経を整える効果もあります。イライラしやすい人にもおすすめです。

9. 自分の「ストレスサイン」に気づく

頭痛は、「無理してるよ」「休んで」のサインかもしれません。

我慢強い方ほど、ストレスに気づくのが遅れがち。
まずは「自分がどんなときに頭痛になるのか」を振り返ってみましょう。

【習慣化のポイント】

・頭痛日記をつけてみる(時間・天気・気分・食事など)

・「月経周期」との関係を見るのも効果的

・対策が見えてくると、気持ちも前向きになります

頭痛は敵ではなく、体からのメッセージです。

10. 整体で「土台」から整える

すでに生活習慣を見直しても、なかなか改善しない…という方。
それは体の歪みや筋肉の緊張が慢性化している可能性があります。

整体では、首・肩・背骨・骨盤など全身のバランスを整え、頭痛の根本的な原因にアプローチします。

【習慣化のポイント】

・月に1回のメンテナンス整体

・信頼できる整体師に体を預ける

・セルフケア+プロのケアで“戻らない体”に

自分の体に向き合うことが、心と頭のリラックスにもつながります。

まとめ:頭痛改善は“毎日のちょっとした選択”から

薬を飲めば一時的に痛みは引きますが、本当に大切なのは「なぜ頭痛になるのか?」を知ることです。
頭痛は、生活習慣の積み重ねによって起こることが多く、逆に言えば、生活習慣の積み重ねで改善することもできるのです。

今日ご紹介した10の習慣の中から、まずはひとつでも始めてみてください。
「少し楽になった」「今日は頭痛がこなかった」そんな実感が、自信につながっていきます。

あなたの毎日が、少しでも軽やかになりますように。

てて整体所