「60歳からの“転ばない体”の作り方」

「つまづきやすくなった」
「階段の上り下りがこわい」
「以前よりバランスを崩しやすくなった気がする」

そんなふうに感じることはありませんか?

転倒は、60歳を過ぎた頃から一気にリスクが高まります。
転倒による骨折や寝たきりは、健康寿命を縮める大きな原因のひとつ。
でも実は、「ちょっとした意識」と「正しい体づくり」で、転ばない体は作れるんです!

この記事では、「60歳からでも始められる転倒予防の方法」をわかりやすく解説します。

なぜ転びやすくなるの?

転倒リスクが高まる背景には、次のような要因があります:

筋力の低下

年齢とともに、特に下半身の筋肉(太もも・ふくらはぎ・お尻)が衰えていきます。これにより踏ん張りが効かなくなり、ちょっとした段差や後ろ歩きでバランスを崩しやすくなります。

バランス感覚の低下

加齢とともに、耳の三半規管や足裏の感覚、視覚情報の処理能力が低下。これらが協調して「バランス」を取っていますが、その精度が鈍くなることでふらつきや転倒につながります。

姿勢のゆがみ

猫背や反り腰など、年齢とともに姿勢が崩れる人も多くなります。姿勢のゆがみは重心のズレを引き起こし、ちょっとした動作でも転びやすくなります。

生活習慣

足をあまり使わない生活(車移動・外出の減少など)も、体の機能をどんどん低下させます。

転ばない体を作る3つの柱

転倒を予防するには、「筋肉」「バランス」「柔軟性」の3つをバランス良く鍛えることが大切です。
それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。

1・筋肉:特に鍛えたいのは“下半身”

転倒予防に一番大切なのは、脚力です。
脚の筋肉を維持することで、踏ん張りが効く・つまづかない・立ち直りやすい体になります。

 

2・バランス:倒れそうになっても立て直せる体へ

バランス能力は、年齢とともに落ちていきますが、トレーニングすれば十分回復します。

 

3・柔軟性:固い筋肉は“つまずき”の原因に

関節が硬いと、歩幅が狭くなったり足が上がらなくなって「すり足」になり、ちょっとした段差でつまづく原因に。

整体師として伝えたいこと

整体院に来られる高齢者の方から、「急に転んでしまって、それ以来歩くのが怖い」という声をよく聞きます。
でも本当は、転ぶ前の対策がとても大事なんです。

筋肉、バランス、柔軟性――これらは一朝一夕では身に付きません。
でも、毎日3分でも続けることで、確実に「転ばない体」へと変化していきます。

■まとめ

60歳を過ぎても「転ばない体」はつくれます。そのために必要なのは、筋力・バランス・柔軟性を意識した“日々の習慣”です。ちょっとした運動でも、毎日続けることで、未来の自分を守る力になります。

「まだ元気だから大丈夫」と思わず、今から始めることが、これからの安心と自信につながります。あなたも今日から、「転ばない体づくり」、始めてみませんか?

てて整体所