はじめに:その「水の飲み方」で体、潤ってますか?
夏になると「水分補給をしっかりと!」とよく聞きますよね。でも、実際にどれくらい、どんな水分を摂ればいいのか、きちんと意識していますか?
特に高温多湿の日本の夏では、ただの水では体の中のバランスが崩れてしまうことも…。そこで注目したいのが、「クエン酸」や「ミネラル」といった成分を含む水分補給です。
今回は整体師の視点から、身体の巡りや疲労回復にも関係する「正しい水分補給法」について解説します。
第1章:ただの「水」だけでは足りない理由
■ 夏は“隠れ脱水”に要注意!
私たちの体の約60%は水分でできており、1日に約2〜2.5リットルもの水分が尿や汗、呼吸で失われています。特に夏場は、無自覚のうちにどんどん水分が抜けていく「隠れ脱水」が起こりやすい季節です。
■水だけだと「ミネラル不足」に?
汗をかくと、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルも一緒に流れ出てしまいます。ただの水をがぶ飲みするだけでは、体液のバランスが崩れ、だるさや筋肉のつりなどを招くこともあります。
第2章:クエン酸+ミネラルで夏バテ知らず!
■クエン酸の役割とは?
クエン酸は、レモンや梅干しなどに多く含まれる酸っぱい成分。体内ではエネルギーを効率よく作り出す「クエン酸回路」を活性化し、以下のような効果が期待できます:
・疲労回復(乳酸の分解を助ける)
・血流促進(血液をサラサラに)
・筋肉のこわばり予防(乳酸の蓄積を防ぐ)
※夏に疲れが抜けない…という方は、まずクエン酸を試してみて!
■ミネラルの補給が必須な理由
汗とともに失われやすい代表的なミネラル:
・ナトリウム:水分保持、神経伝達
・カリウム:筋肉の収縮、むくみ防止
・マグネシウム:神経と筋肉の調整、こむら返り予防
・カルシウム:骨だけでなく、筋肉にも関与
これらをしっかり補うことで、夏の不調や熱中症リスクが減ります。
第3章:おすすめの水分補給法とドリンク例
■市販ドリンクで選ぶなら?
【クエン酸入りドリンク(こんな表記が目印)】
・「レモン風味」や「疲労回復系」のスポーツ飲料
・クエン酸1,000mg以上配合と書かれた健康飲料
【ミネラル補給できるドリンク】
・麦茶(ノンカフェインでミネラル豊富)
・経口補水液(OS-1など:脱水リスクの高いときに)
・ミネラルウォーター+天然塩ひとつまみ
注意! スポーツドリンクは糖分が多め。がぶ飲みせず、適度に薄めて飲むのがベター。また1日500ml程度で充分。
■手作り「クエン酸ミネラルドリンク」レシピ
自宅でも簡単に作れます!
【材料(500ml分)】
・水 500ml
・クエン酸(粉末) 小さじ1/2(約2g)
・はちみつ 小さじ2(甘味とエネルギー補給に)
・天然塩 ひとつまみ(ミネラル補給)
・レモン果汁(お好みで)
よく混ぜて、水筒に入れて持ち歩くのがおすすめ!
第4章:整体師が伝えたい「体を潤す飲み方」のコツ
■一気飲みはNG!こまめな補給がカギ
一度に大量の水を飲むと、吸収されきれずに尿として排出されるだけでなく、胃腸に負担がかかることも。
1日の中でコップ1杯の水(約150ml)を8~10回取るように意識しましょう!
①朝起きてコップ1杯 ②仕事に行く前にコップ1杯 ③職場についてコップ1杯
④朝のお仕事の5分休憩にコップ1杯 ⑤お昼ごはんとコップ1杯
⑥3時のおやつにコップ1杯 ⑦お仕事終わりにコップ1杯
⑧夜ご飯にコップ1杯 ⑨お風呂の前にコップ1杯 ⑩寝る前にコップ1杯
▶ 「のどが渇いた」と思ったときは、すでに軽い脱水状態。のどが渇く前に飲むクセを!
■内臓冷えに注意!
夏は冷たい飲み物を好みがちですが、冷たすぎると内臓が冷えて代謝が下がり、だるさや便秘につながることも。
・冷蔵庫から出してすぐではなく「常温〜少し冷たいくらい」が理想
・朝起きてすぐ、夜の寝る前は、特に「白湯」や「常温水」がおすすめ
第5章:こんな人は水分+クエン酸・ミネラルを積極的に!
・日中にめまい・立ちくらみがある人
・汗をよくかく外仕事・スポーツをしている人
・よく足がつる、むくみやすい人
・疲れが抜けず、だるさが続いている人
・高齢者・妊婦・授乳中の方(脱水しやすいため)
身体の水分バランスが乱れているサイン。意識的にミネラルやクエン酸を取り入れて、体を「中から潤す」習慣を。
おわりに:水分補給も“質”が大事!
水を飲むだけでは、身体は本当に潤いません。汗で失われたミネラルを補い、エネルギー代謝を助けるクエン酸を意識して取り入れることで、夏の疲れ・だるさ・熱中症リスクをぐっと減らすことができます。
そして何より、日々こまめに体を労わることが、健康への第一歩です。
今日からあなたも、「ただの水」ではなく「身体に届く水分補給」、始めてみませんか?
お電話ありがとうございます、
てて整体所でございます。