梅雨の季節や雨の日が続くと、「なんだか頭が重い」「ズキズキする痛みが出てきてつらい」と感じる方、多いのではないでしょうか?
特に女性の方は、天候による体調の変化に敏感で、頭痛や倦怠感、むくみ、不眠など「低気圧不調」に悩まされる方が多い印象です。
私が施術をしていても、「雨が降る前の日は必ず頭が痛くなるんです」とおっしゃる方が一定数いらっしゃいます。
この記事では、整体師としての臨床経験と身体の仕組みに基づきながら、【雨の日に起こりやすい頭痛の原因】と【整体的アプローチを含めた5つの対策】をご紹介していきます。
つらい雨の日頭痛と上手に付き合って、心も身体も軽やかに過ごせるヒントになりますように。
なぜ雨の日に頭痛が起こるの?
「気圧が下がると体調が悪くなる」とよく言いますが、実際、気圧の変化は私たちの身体に大きく影響しています。
◆気圧低下で自律神経が乱れる
低気圧になると、身体は副交感神経優位(リラックスモード)になりますが、それによって血管が拡張し、周囲の神経を圧迫してしまうことがあります。これが偏頭痛の引き金になると考えられています。
また、自律神経が乱れると血流が悪くなり、首や肩の筋肉が硬直しやすくなります。
結果として、緊張型頭痛が起こることもあります。
◆女性に多い「冷え」と「むくみ」の影響
女性に多いのが、冷えとむくみによる循環不良。
雨の日は気温も湿度も不安定になりやすく、特に冷え性の方は身体の内側が冷えて血行が悪化。これが頭痛や倦怠感につながるのです。
整体師がすすめる!雨の日頭痛の対策5選
対策①-首・肩・耳まわりの血流を促すセルフマッサージ
低気圧による頭痛の多くは「血行不良」や「筋肉のこわばり」によって起こります。
そこで効果的なのが、首から肩、耳まわりのセルフマッサージです。
◆簡単マッサージ法(毎朝3分!)
1・耳を上下左右にやさしく引っ張る
2・耳たぶをくるくる回す
3・首の横に指を沿わせて下から上にさする
4・肩を大きく前後に回す
ポイントは「強くやらないこと」。
じんわり温まるくらいの圧で、深呼吸をしながら行ってください。
これだけで血流がよくなり、頭の重さがスッと軽くなる方も多いです。
対策②:頭痛が起きにくい「呼吸のリズム」を整える
整体的な視点で見逃せないのが“呼吸の質”。
呼吸が浅くなると、自律神経のバランスが崩れ、頭痛が起きやすくなります。
◆おすすめ!4-7-8呼吸法
1・鼻から4秒かけて息を吸う
2・7秒息を止める
3・8秒かけて口からゆっくり吐き出す
この呼吸を1日3セット行うことで、副交感神経が働き、緊張や不安が和らぎます。
特に雨の日の朝や寝る前に取り入れると、頭痛予防に効果的です。
対策③:整体的視点からの“足湯”で全身ぽかぽか
雨の日頭痛の背景に「冷え」がある場合、足元を温めることが重要です。
足湯は、身体の深部体温を上げて自律神経を整える、古くからある自然療法のひとつ。
◆足湯のポイント
・お湯の温度:38~41度程度
・時間:10〜15分
・おすすめ:粗塩や生姜を入れて温熱効果UP
足湯をするだけで全身の血流が促進され、頭痛が軽くなる方も多いです。
デスクワークの合間や寝る前に、ぜひ取り入れてみてください。
対策④:雨の日こそ“お腹を温める食事”を
天気が悪い日は、ついつい冷たいものや甘いおやつに手が伸びがちですが、これはNG。
内臓が冷えると血流が悪くなり、自律神経も乱れやすくなります。
◆おすすめ食材
・生姜:血行促進、抗炎症作用
・味噌:腸内環境を整え、免疫力アップ
・根菜類:胃腸を温める
・ねぎや玉ねぎ:気を巡らせる
特におすすめは「生姜入り味噌汁」。
朝食に取り入れるだけで、体の芯から温まり、頭痛予防に効果的です。
対策⑤:整体で“気圧に負けない身体”を整える
最後にご紹介するのは、「定期的な整体による身体のメンテナンス」です。
気圧の変化に過敏な方は、骨盤のゆがみや背骨の動きの悪さ、自律神経の乱れが慢性化していることが多いです。
整体では、そういった「全体のバランス」を整えることで、頭痛が出にくい身体へと導くことができます。
特に雨の日頭痛に悩む方には、次のような施術が効果的です。
・頭蓋骨の調整
・頚椎(首の骨)の可動性改善
・自律神経へのアプローチ(腹部や胸郭の緩和)
「痛みが出てから通う」のではなく、「出にくい身体に整える」という予防整体の考え方が大切です。
「痛みが出てから通う」のではなく、「出にくい身体に整える」という予防整体の考え方が大切です。
雨の日の頭痛は、「体質だから仕方ない」「毎年のこと」とあきらめてしまう方も多いですが、日々のちょっとした工夫やケアで、驚くほど改善していくことがあります。
特に女性はホルモンバランスの変化も重なり、自律神経が乱れやすいもの。
だからこそ、身体の声に耳を傾け、自分をやさしく整える時間を大切にしてください。
まとめ|5つの雨の日頭痛対策
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耳・首・肩のセルフマッサージで血流促進
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深い呼吸で自律神経を整える
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足湯で下半身から温める
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内臓を冷やさない温かい食事
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整体による全身バランス調整
「雨の日でも快適に過ごしたい」「もうこの頭痛とサヨナラしたい」
そう思った時が、ケアの始めどきです。
整体的な視点とセルフケアを組み合わせて、梅雨の季節も心地よく乗り越えていきましょう。
お読みいただきありがとうございました。
参考文献・資料一覧
『天気痛は治せる!』(著:佐藤 純)/講談社+α新書
→ 天気の変化による頭痛・体調不良に関する実例と、医学的メカニズムの解説。
『自律神経を整えるとすべてうまくいく』(著:小林 弘幸)/アスコム
→ 呼吸法や自律神経に働きかける生活習慣の改善が紹介されており、記事内の呼吸法の根拠となる書籍。
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