猫背・反り腰は「骨盤の傾き」がカギだった！

「猫背を意識して背筋を伸ばしてもすぐに戻ってしまう」
「反り腰で腰に痛みが出るけれど、どうすれば良いか分からない」
「正しい姿勢がどれなのか自信がない」

こうした姿勢に関する悩みは、見た目の問題だけでなく、体の不調や疲れやすさ、集中力の低下にまでつながることがあります。

実はそれらの原因は、背中や腰ではなく、体の“土台”である『骨盤の傾き』にあるかもしれません。
本記事では、整体師の視点から「猫背や反り腰と骨盤の関係性」について詳しく解説し、見過ごされがちな姿勢の本質に迫ります。

■猫背とは？

猫背とは、背中が丸くなり、肩が内側に巻き込まれ、頭が前に突き出てしまう姿勢です。パソコン作業やスマホ使用、長時間の座り仕事など、現代人に多く見られる典型的な姿勢の崩れです。

この状態では、重たい頭を支える首や肩の筋肉に常に負荷がかかり、

・慢性的な肩こり

・首の張り

・頭痛

・呼吸の浅さ

・自律神経の乱れ

といった、様々な不調を引き起こすことがあります。

■反り腰とは？

反り腰とは、腰が過度に反った状態のこと。骨盤が前に倒れてしまい、自然な背骨のS字カーブが崩れて腰に大きな負担がかかります。

見た目には「お尻が突き出て、下腹がポッコリしている」ように映るのが特徴です。

反り腰は、

・腰痛や坐骨神経痛の原因

・太もも前の張り

・ヒップラインの下がり

・下半身太り

といった悩みとも密接に関わっています。

■骨盤は“姿勢の土台”

骨盤は、背骨と両脚をつなぐ中継地点であり、まさに体の“土台”といえる部分です。ここが傾いたり歪んだりすれば、その上に乗っている背骨・肩・頭部までもバランスが崩れてしまうのは当然です。

建物で言えば、骨盤は基礎部分。基礎が傾けば、いくら壁を修正しても、すぐにゆがみは戻ってしまう。それと同じように、骨盤が整っていないままでは、猫背や反り腰は根本から改善されないのです。

■骨盤の傾きタイプと姿勢への影響

猫背や反り腰を改善しようとして、「背筋を伸ばす」「腰を反らせないようにする」など、部分的な修正をしがちです。しかし、それでは根本的な解決にはなりません。

重要なのは、骨盤がどう動き、どう位置しているかを理解し、正しいバランスを保つことです。